のうねん会社を去る
「よし、のうねんさん。会社を辞めよう!」
マンションのだだっ広いポーチで口走った言葉はこれだった。
そしてわたしの言葉にのうねんさんは泣き出した。
N)「経理さんにまで来てもらって、わたしの為に時間とってもらってごめんなさい。でも経理さんのいう通り会社を辞めたいんです。あの会社にいても先が見えないんです。辛いです。」
泣きじゃくる彼女と一緒にわたしも泣いた。
彼女がここまで悩んでいたのに会社に戻ってきて欲しいと思っていた自分を恥じた。
しかしこの一件がわたしがすでにブラック企業に毒され始めたと気付かせてくれていた。
そこからのうねんさんと退職についての打合せをし、会社に戻った。
ここから暫くはのうねんさん退職編を記していこうと思う。