のうねんさん会社を去る②

会社に戻り、のうねんさんは会社は辞めたくないけど、体調が本当に悪くて、繁忙期の今戻るのは難しいから場合によっては退職も考えていて、実際顔面蒼白だったし、ふらついていたことを社長に伝えた

 

社長はのうねんさんが会社にいたいという情報に安堵し、戻れる体制を作らないとと言ってくれたが、数日たっても動かない。

それどころか納期に追われていた為、日に日に機嫌が悪くなる。

(納期に追われてるなら、一番仕事が出来る社長が仕事手伝ってやれよとわたしを含め殆どの従業員が思っていた)

 

そして二日後、社長が発狂した。


会社が本格的にのうねんさんと連絡がとれなくなっただけでなく、納期に追われ、その納期に間に合わなければ違約金を支払わなければならない状況となっていたことが社長を追いつめていた。

人手が足りない為、経理のわたしまで業務に入っていたという危機的状況だった。

連日の徹夜で従業員はじめ社長の疲れもピークとなり、そのストレスのはけ口がのうねんさんがいないことにむけられはじめた。

 

専務から社長にのうねんさんをくびにしろと指令がとんだ。

ほどなくわたしに、のうねんさんへ解雇通知を発行するようにと指示がおりた。
内心よっしゃーだが、その解雇通知の文面は結構きついことを書かないといけないから、のうねんさんにやぶって捨ててとお願いした。

 

だが、この解雇通知よりさらにきつい仕打ちをのうねんさんが受けていたとはその時のわたしは知らなかった。